アレルギー相談について
「アレルギーがあったらどうしよう」「きょうだいもアレルギーがあるし、この子も?」「一度ブツブツがでたことがあって再開するのがこわい」 ─── アレルギーについてのお父さん・お母さんの悩みは尽きません。
こうした不安から、赤ちゃんの離乳食の中で「卵、乳、小麦」の開始や再開を遅らせるケースがよく見られます。当院では、そうしたご心配に丁寧に耳を傾けながら、必要な管理はきちんと行い、必要のない制限はできるだけ増やさないことを大切にしています。
私たちの身の回りでは、食べ物の細かい粒子が空気中に浮遊したり、時には床の埃(ほこり)になって舞い上がったりしています。それらが赤ちゃんの皮膚の湿疹や目に見えない小さな傷から体内に入り、抗体ができてアレルギーになることがわかって来ました。アレルギーが完成した後に、食べて口から入ると、じんましんなどのアレルギー症状が出てしまうのです。一方で、この皮膚を経路としたアレルギーが完成する前に、離乳食として少量から少しずつ食べ始めることで、安全に食べられるようになる可能性が高まることがわかっています。
もちろん、初めて食べた後にじんましんや顔の赤み、咳、嘔吐などの症状がみられた場合は、無理に続けず早めにご相談ください。当院では、食物アレルギーをはじめ、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎(花粉症)、じんましんなど、お子さまのさまざまなアレルギー疾患について診療を行っています。
こんなときはご相談ください
次のような場合は、一度ご相談ください。
👉食べたあとに気になる症状が出たとき
食後にじんましん、口のまわりの赤み、咳、嘔吐、顔色不良、元気がないなどの症状があった場合は、食物アレルギーの可能性があります。
症状が出た食品、食べた量、時間の経過などを一緒に確認しながら、必要な対応を考えていきます。

👉湿疹が強い、くり返すとき

赤ちゃんのアレルギー予防では、皮膚の状態を整えることがとても大切です。
湿疹が続いていると、皮膚のバリア機能が弱くなり、食物アレルギーの発症に関わることがあります。
「まずお肌をきちんと治すこと」も、アレルギー診療の大切な一歩です。
👉食べられるものが減ってきているとき
自己判断や検査結果だけで除去が増えてしまうと、栄養の偏りや食事の負担につながることがあります。
卵・乳・小麦・大豆など、毎日の食事に関わる食品ほど、本当に除去が必要かどうかを丁寧に見直すことが大切です。

👉園や学校に提出する書類が必要なとき

保育園や幼稚園、学校で配慮が必要な場合には、診断内容や現在の摂取状況をふまえて、必要に応じて生活管理指導表などの書類作成にも対応します。
「園から検査を受けるように言われた」「何を提出すればよいかわからない」といった場合もご相談ください。
離乳食の進め方について
以前は、アレルギーが心配な食品は遅らせたほうがよい、と考えられていた時期もありました。しかし現在は、必要以上に遅らせるのではなく、適切な時期に少量から始めていくことが大切と考えられています。
当院では、離乳食はおおむね生後5〜6か月ごろを目安に、首すわりや食べる準備が整ってから始めていくようお話ししています。
そして、離乳食を進めるうえで大切にしているのは、次の3つです。
- 湿疹があれば、まずお肌を整える
お肌の状態が不安定なまま無理に進めるより、まずはスキンケアや治療で皮膚を落ち着かせることが大切です。 - 新しい食品は少量から
初めての食品は、体調のよい日に、ごく少量から始めます。
卵はしっかり加熱したものから、ピーナッツはそのままではなく、なめらかな形で安全に取り入れることが重要です。 - 食べられたら、無理のない範囲で続ける
一度食べられた食品は、その後まったく食べないのではなく、日々の食事の中で無理のない範囲で続けていくことが、食べる力を育てるうえで大切です。
もちろん、湿疹が強いお子さんや、すでに食後の症状があるお子さんでは、進め方に工夫が必要なことがあります。
「卵を始めるのが心配」
「家で試すのが怖い」
という場合は、どうぞ一人で悩まずご相談ください。
当院のスタンス
アレルギー診療で大切なのは、必要な制限はきちんと行いながら、必要のない制限は増やさないことです。
当院では、検査結果だけを見るのではなく、
お子さんの症状、これまで食べられていた実績、皮膚の状態、生活の中での困りごとを一緒に整理しながら、今のお子さんに合った方法を考えていきます。
保護者の方が不安を抱えたまま、食事や生活を必要以上に制限してしまわないように。
そして、お子さんができるだけ安心して毎日の食事を楽しめるように。
そんな思いで診療しています。
気になる症状があるとき、離乳食の進め方に迷うとき、園や学校への対応で困ったときは、どうぞお気軽にご相談ください。




